
このニュースは、2025年7月17日、アメリカのニューヨークで、100歳以上の元気なお年寄りたちをお祝いする、素敵なイベントが開かれたという海外の話ですわ。主役は104歳の、陽気な元警察官のおじいちゃん。粗食や運動だけやない、わしらが忘れとった「人生を楽しむ」っちゅう、一番大事な長生きの秘訣、教えてもらいまひょか。
このニュースの要点は、下記3つです。
- NYの高齢者介護施設が、100歳以上の利用者をお祝いする「百寿者の日」を開催しました。
- 主役の104歳の男性は、長寿の秘訣を「神、音楽、ダンス、ドミノ」だと語りました。
- 彼が利用するPACEプログラムは、介護を“チームプレー”に変え、家族の負担を減らす先進的なモデルです。
目次
ニューヨークで開かれた、100歳たちの祝賀会
2025年7月17日、ニューヨーク市クイーンズ区にある高齢者介護施設『センターライト・ヘルスケアPACE』で、特別なイベント「百寿者の日」が開催されました。
会場には、音楽やダンス、美味しい食事が用意され、お祝いされるお年寄りたちの家族や友人、そして地域の議員も駆けつけ、盛大な祝賀会となりました。ロン・キム州議会議員 (Ron Kim) は、「100歳に達するということは、毎瞬間、敬意を払われるべき、素晴らしい場所なのです」と、祝辞を述べました。
主役は104歳の元警察官。その気になる長寿の秘訣とは?
この日、主役の一人として参加したのが、104歳のサンティアゴ・ウレナさん (Santiago Urena) です。ドミニカ共和国出身の彼は、かつて市警の警察官として働き、現在は妻のフアナさんと共に、この施設に14年間通っています。
彼に長寿の秘訣を尋ねると、その答えは「神様のおかげ」という信仰心、そして「音楽、ダンス、ドミノ」を深く愛することだ、と語りました。
介護を“チームプレー”に変える「PACE」の価値
ウレナさん夫妻が14年も通い続けているのには、理由があります。日本では、家族が介護の責任を一人で抱え込み、心身ともに疲弊してしまうケースが少なくありません。しかし、彼らが利用する「PACEプログラム」は、その構造を根本から変えます。
PACEは、医療、介護、リハビリ、社会活動などを一つの拠点で提供し、介護を“プロと家族と本人のチームプレー”へと転換させます。これにより、家族は介護の負担から解放され、本人はウレナさんのように、日々の活動や仲間との交流を楽しむことができるのです。
施設のCEO、タラ・ブオノコレ=ラット氏 (Tara Buonocore-Rut) も、その点を強調します。
もし彼らに健康と気品をもって歳を重ねる秘訣を尋ねれば、彼らはしばしば、自分たちを取り巻く“コミュニティ”を指し示すでしょう。
比較して見えてくるポイント
同じ「長寿を祝う」という行為でも、そのスタイルには文化の違いが見えてきます。
祝い方のスタイル
米国(今回のニュース) | 日本 |
音楽やダンスが溢れる、明るく陽気な「パーティー」形式。本人も家族も、地域社会も一体となって、人生の達成を祝う「祝祭」です。 | 「敬老の日」に代表されるように、長年の社会への貢献に感謝し、敬意を表するという、より静かで、厳かな「式典」の側面が強いです。 |
主役の描かれ方
米国(今回のニュース) | 日本 |
音楽やドミノを愛し、今なお積極的に人と交流する「現役の人生の達人」として描かれます。個人のキャラクターが際立っています。 | 長寿の象徴である「きんさん・ぎんさん」のように、長寿であること自体が尊敬の対象となる傾向があります。よりアイコン的な存在です。 |
このニューヨークのニュースは、「孤独」が大きな社会問題となっている日本の私たちにとって、重要なヒントを与えてくれます。ウレナさんの長寿の秘訣は、特別な食事や、高価なサプリメントではありませんでした。それは、音楽やダンス、そしてドミノといった“趣味”を通じて、気の合う仲間と毎日笑い合う、という極めてシンプルなものでした。
日本でも、地域の公民館や趣味のサークルなど、高齢者が社会と繋がるための場所は、数多く存在します。ただ家に閉じこもっているのではなく、勇気を出して一歩外に出て、新しいコミュニティに参加すること。それこそが、どんな高価な薬よりも、私たちの心を豊かにし、健康寿命を延ばす“特効薬”になるのかもしれません。
重要キーワード
「百寿者」とは?
年齢が100歳以上の人を指す言葉です。この記事では、単に長生きであるだけでなく、いかに“元気に”100歳を迎えるか、という「健康寿命」の重要性を示す象徴として描かれています。
「PACEプログラム」とは?
高齢者向けの包括的ケアプログラムで、日本の「地域包括支援センター」の機能を、さらに強化・統合したような先進的なモデルです。高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、医療、介護、社会活動を一体的に支援します。この記事の施設も、このプログラムを導入しています。
みんなの生声
まとめ
あらためて、このニュースの要点をおさらいします。
- NYの高齢者介護施設が、100歳以上の利用者をお祝いする「百寿者の日」を開催しました。
- 主役の104歳の男性は、長寿の秘訣を「神、音楽、ダンス、ドミノ」だと語りました。
- 彼が利用するPACEプログラムは、介護を“チームプレー”に変え、家族の負担を減らす先進的なモデルです。
あなたに問う
「もう年やから」言うて、新しいことを始めるんを、諦めてしまってまへんか?けどな、ニューヨークの104歳のおじいちゃんは、今でも毎日、仲間とドミノ倒しで真剣勝負しとるんやて。
人生っちゅうもんは、死ぬまでの暇つぶしや、なんて言う人もおるけどな。そやったら、どうせなら、最高に楽しい暇つぶし、見つけなあきまへんな。あんたが心の底から「おもろい!」て思えるもん、何ですかな?
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