
2025年7月11日に海外メディアで報じられた、最新の「エイジング&ロンジェビティ(長寿)インフルエンサー」世界ランキングを紹介します。健康寿命や老化防止への関心が高まる中、世界のトップランナーたちはどのような情報を発信しているのでしょうか?
このニュースの要点は、下記3つです。
- 2025年版の世界の「エイジング&ロンジェビティ インフルエンサー」ランキングが、インフルエンサー分析プラットフォーム「Favikon」によって発表された。
- ランキングには、自身の体をハックするブライアン・ジョンソン氏や、老化研究の権威デイビッド・シンクレア博士らが名を連ねた。
- 新たに14位にランクインしたLifespanning社の創業者ジーン・ファラカーラ氏は、「長寿を特権ではなく、データに基づいた主流のライフスタイルにする」というビジョンを掲げている。
▼ 出典元
Lifespanning Founder Jean Fallacara Named One of the Top Aging & Longevity Influencers by Favikon
「エイジング&長寿インフルエンサーランキング」とは?
今回ニュースになったのは、インフルエンサーマーケティングの分析プラットフォームであるFavikon(ファビコン)社が発表した、2025年版の「世界のエイジング&ロンジェビティ(長寿)インフルエンサー トップ20」ランキングです。
これは、老化の科学、生活習慣の改善(バイオハッキング)、そして私たちの健康レベル向上といった分野で、世界的に最も影響力のある人物をランク付けしたもの。「難しそう」と感じるかもしれませんが、実は彼らが発信している情報の多くは、私たちの日常生活にも取り入れられるヒントがたくさん含まれています。
もちろん、「海外の専門家なんて、自分には関係ない」と思われるかもしれません。でも、彼らの研究や実践が、やがて日本の医療や健康管理の常識を変える可能性も十分にあります。「世界ではこんなことが注目されているんだ」と知っておくことで、あなたの10年後、20年後の選択肢が少し広がるかもしれません。
ランクインした代表的インフルエンサー
2025年版のリストには、この分野を追いかけている人なら誰もが知る、まさに「伝説級」の名前が並びました。
- ブライアン・ジョンソン (Bryan Johnson) 氏:
自身の肉体をハックし、「見た目年齢」を数十歳若返らせるプロジェクトで世界的な注目を集める起業家。 - デイビッド・シンクレア (David Sinclair) 教授:
老化研究の世界的権威であるハーバード大学医学大学院の教授。『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』の著者としても有名です。 - ピーター・ディアマンディス (Peter Diamandis) 氏:
Xプライズ財団の設立者であり、宇宙開発や長寿科学に投資する起業家。 - ゲーリー・ブレッカ (Gary Brecka) 氏:
人間の生物学を最適化する「バイオハッカー」として、多くのアスリートや著名人を指導しています。
このように、科学者、起業家、実践者など、様々な立場のリーダーたちが、老化という人類共通の課題に挑んでいることがわかります。
新たに名を連ねたジーン・ファラカーラ氏
このそうそうたるメンバーの中に、今回14位として新たに名を連ねたのが、ジーン・ファラカーラ (Jean Fallacara) 氏です。彼は、Lifespanning(ライフスパニング)という、健康最適化プラットフォームの創業者兼CEOです。
彼のランクインが注目される理由は、そのビジョンにあります。ファラカーラ氏は、「長寿は、謎や特権であってはならない。データに基づいた、主流のライフスタイルになるべきだ」と語っています。
彼が率いるLifespanning社は、まさにそのビジョンを実現するためのプラットフォーム。高度な診断技術、AIによる個別化された長寿プロトコル、処方ペプチド療法、そしてウェルネス体験などを統合し、「長生き」を単なる願望から、具体的な「行動」へと変えることを目指しています。
この動きは、かつて一部の富裕層やマニアのものであった「バイオハッキング」や「長寿科学」が、より多くの人々にとって身近な選択肢になりつつあることを象徴しています。
まとめ
あらためて、このニュースの要点をおさらいします。
- 世界の最先端では、「老化防止」や「健康寿命」に関する情報発信が、大きな影響力を持つようになっている。
- その中心にいるのは、科学者や起業家といった、科学的根拠に基づいて行動する人々である。
- 彼らの目指す未来は、「長寿を一部の特権ではなく、誰もがアクセスできるデータに基づいたライフスタイルにすること」である。
これは、遠い未来の他人事ではありません。「健康」という、私たち全員に関わる問題の未来予想図です。
怖がっていて良いのです。よくわからない未来は怖くて当然です。でも、知らないふりだけはしないようにしましょう。怖がりながらでも良い、今日、自分の体温を測ってみる、一駅分歩いてみる。そんな小さな一歩が、10年後のあなたを助けることになるかもしれません。