このニュースは、2025年7月10日、「長寿」や「アンチエイジング」の分野で世界で最も影響力のあるインフルエンサーのランキングが発表された、という海外の話ですわ。ひと昔前は女優さんやモデルさんやったけどな、今の時代の“美のカリスマ”は、大学教授や起業家なんやて。あんた、誰をフォローしたらええか、ここでちゃんと勉強していきなはれ。
このニュースの要点は、下記3つです。
- 2025年版「エイジング&長寿インフルエンサー」の世界トップ20ランキングが発表されました。
- 1位は年間3億円の若返り生活で知られる、起業家のブライアン・ジョンソン氏でした。
- ハーバード大学教授など、科学者自身がメディアとなり、トレンドを牽引する時代の到来を示しています。
出典元:Top 20 Aging & Longevity Influencers in 2025 (Favikon, 2025年7月10日)
目次
世界の「長寿の常識」を作る、20人の影響力者たち
2025年7月10日、インフルエンサーマーケティングの分析プラットフォーム『Favikon』が、「エイジング&長寿インフルエンサー トップ20」の最新版を発表しました。
このランキングは、単なるフォロワー数だけでなく、発信する情報の質や、コミュニティへの影響力などを総合的に評価したものです。ここに名を連ねた人々こそが、今、世界のアンチエイジングや健康長寿に関するトレンドを生み出し、私たちの価値観を静かに、しかし確実に変えているのです。
ランキング上位の顔ぶれは?科学者と起業家が時代を牽引
今回のランキングで、特に注目すべきトップ5の顔ぶれを見てみましょう。
- 1位:ブライアン・ジョンソン (Bryan Johnson)
年間200万ドル(約3億円)を投じて若返りを目指す起業家。過激な実践で知られる、この分野の最大のスターです。 - 2位:ゲーリー・ブレッカ (Gary Brecka)
人間生物学者で、ポッドキャストを通じて、健康の最適化に関する科学的な知見を発信しています。 - 3位:パトリシオ・オチョア (Dr. Patricio Ochoa)
外科医であり、機能性医学の専門家。科学的根拠に基づいた実践的なアドバイスが人気です。 - 4位:デビッド・シンクレア (David Sinclair)
ハーバード大学医学大学院の教授。ベストセラー『LIFESPAN(ライフスパン)』の著者であり、老化研究の世界的権威です。 - 5位:ピーター・ディアマンディス (Peter H. Diamandis)
医師であり、未来学者。Xプライズ財団の創設者で、長寿科学とテクノロジーの未来を語ります。
このランキングが示す“3つの地殻変動”
このランキングは、単なる人気投票ではありません。私たちの「健康の常識」が、今、どう変わりつつあるのか、その巨大な地殻変動を示しています。
- ①科学者自身が“メディア”になる時代:
かつては難解な論文の中にあった最先端の知見が、今やシンクレア教授のようなトップ科学者自身のSNSやポッドキャストを通じて、直接私たちに届けられるようになりました。 - ②最大の関心事は「脳の健康」へ:
ランクインした人物には、アルツハイマー病予防を専門とする神経科学者、ロバート・W・B・ラブ氏 (Robert W.B. Love) など、脳機能の専門家が目立ちます。長寿トレンドの中心が、外見の若さから「脳の若さ」へとシフトしていることが分かります。 - ③「理論」と「実践」の融合:
大学教授(理論)と、過激な自己実験を行うバイオハッカー(実践)が、同じランキングに混在しているのが、この分野の面白さです。科学的な正しさと、個人のリアルな体験談が、互いに影響を与えながら、新しいトレンドを生み出しているのです。
比較して見えてくるポイント
同じ「美と健康」を扱うインフルエンサーでも、その中身は大きく異なります。
発信する情報の種類
| 世界の長寿インフルエンサー | 日本の一般的な美容インフルエンサー |
| 科学論文や臨床データを基にした、専門的で、時には難解な情報が中心。「なぜ効くのか」というメカニズムを重視します。 | 自身の使用感や体験談といった、主観的で、共感を呼ぶ情報が中心。「どう見えるか」という結果を重視します。 |
その正体
| 世界の長寿インフルエンサー | 日本の一般的な美容インフルエンサー |
| ハーバード大学教授、医師、起業家など、その分野の第一線で活躍する「専門家」そのものです。 | モデルやタレント、あるいは一般の消費者の中から生まれた「憧れの存在」であることが多いです。 |
では、私たちは、溢れる情報の中から、何を信じれば良いのでしょうか。このランキングは、信頼できる情報源を見極めるための、3つの重要な視点を教えてくれます。
目的は何か?(ポジショントークでないか)
その発信は、純粋な情報提供ですか?それとも、特定の商品を売るための宣伝(ポジショントーク)ですか?
発信者は誰か?(専門性)
その人は、本当にその分野の専門家(医師、科学者など)でしょうか。
根拠は何か?(エビデンス)
その主張は、個人の感想ですか?それとも、科学的な研究に基づいていますか?
重要キーワード
「長寿インフルエンサー」とは?
老化、健康長寿、アンチエイジングといったテーマについて、科学的知見や自らの実践に基づき、SNSなどを通じて大きな影響力を持つ人物のことです。この記事のランキングは、もはや単なる美容家ではなく、科学者や起業家といった専門家が、新しい時代の「美と健康のカリスマ」になっていることを示しています。
「バイオハッカー」とは?
科学者たちが“理論”を構築する一方、彼らは自らの体を実験台に“実践”を突き詰める、いわば“現場の最前線部隊”です。ランキング上位のブライアン・ジョンソン氏らがその代表であり、彼らの過激とも言える実践が、世界のアンチエイジングのトレンドを牽引しています。
みんなの生声
まとめ
あらためて、このニュースの要点をおさらいします。
- 2025年版「エイジング&長寿インフルエンサー」の世界トップ20ランキングが発表されました。
- 1位は年間3億円の若返り生活で知られる、起業家のブライアン・ジョンソン氏でした。
- ハーバード大学教授など、科学者自身がメディアとなり、トレンドを牽引する時代の到来を示しています。
あなたに問う
わしらの若い頃はな、健康の情報源いうたら、NHKの『きょうの健康』か、近所の物知りなお医者さんくらいのもんでしたわ。
それが今や、世界中の大学の先生の話を、スマホ一つで聞ける時代やて。ありがたいこっちゃ。
けどな、情報が多いっちゅうんは、迷うことも多いっちゅうことや。
大事なんは、誰かの言うことを鵜呑みにするんやない。いろんな人の話をよう聞いて、最後は「わしの体には、これが合うとるな」て、自分で決めること。
あんた、情報の“つまみ食い”ばっかりして、一番大事な“自分の体の声”を、聞き逃してまへんか?
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