
「人生100年時代」なんて言われても、正直ピンとこない。むしろ、そんなに長生きしてどうするんだ、と不安になる。そんな中、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王が90歳の誕生日を迎え、力強いメッセージを発信しました。90歳で、なお生きがいを持って生きるとはどういうことでしょう。
このニュースの要点は、下記3つです。
- 2025年7月6日、ダライ・ラマ法王は90歳の誕生日を迎え、祝賀会で「130歳を超えて生きる」という長寿への希望を表明しました。
- 政治的な対立を超え、彼のメッセージは「愛、慈悲、寛容」の象徴として、インド首相や米国上院議員など、世界のリーダーから祝福されています。
- 法王自身は自らを「一人のシンプルな仏教僧」と称し、人間の価値の促進と宗教間の調和への取り組みを、改めて誓いました。
▼ 出典元
Dalai Lama Marks 90th Birthday with Defiance and Hope for Longevity – BNN Breaking
2025年、インドのヒマラヤから届いたメッセージ
このニュースが発信されたのは、2025年7月6日。場所は、ダライ・ラマ法王が亡命以来、居を構えているインド北部のダラムサラです。ヒマラヤの麓で開かれた祝賀会には、ハリウッド俳優のリチャード・ギア氏をはじめ、インド政府の閣僚やアメリカの要人、そして世界中から何千人もの信者が集まり、この記念すべき日を祝いました。
90歳の誕生日を迎えたダライ・ラマ14世、130歳超えの長寿を誓う
この日の主役である、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世。彼は、世界で最も影響力のある宗教指導者の一人であり、ノーベル平和賞の受賞者でもあります。
そんな彼が、90歳という大きな節目に、改めて「130歳を超えて生きる」という驚くべき長寿への希望と、自らの使命を全うするという強い意志を示したのです。これは単なる長寿自慢ではありません。彼の存在そのものが、多くの人々にとって希望の象徴であることの現れと言えるでしょう。
彼の言葉が、今なお世界を惹きつける理由
なぜ、一人の宗教指導者の誕生日が、これほどまでに世界的なニュースとなるのでしょうか。それは、彼が単なる宗教家にとどまらない存在だからです。
1959年に故郷チベットを離れて以来、彼は一貫して非暴力を訴え、対話による問題解決を提唱してきました。その姿勢は、政治的な対立やイデオロギーを超え、多くの人々の心を打ちます。インドのモディ首相が「愛、慈悲、寛容の不朽の象徴」と彼を称賛するように、そのメッセージは普遍的な価値を持っているのです。
謙虚な姿勢と、揺るぎない信念
祝賀会は盛大に行われましたが、ダライ・ラマ法王自身は、自身のウェブサイトで「私は、ただの一人のシンプルな仏教僧です」と、非常に謙虚な言葉を綴っています。
この「偉大でありながら、決して驕らない姿勢」こそが、彼が世界中の人々から尊敬を集める理由の一つでしょう。彼は、自身の誕生日という機会に、改めて「人間の価値を高めること」「異なる宗教間の調和を育むこと」への揺るぎないコミットメントを表明しました。90歳にして、なお自分以外の誰かのために生きようとするその姿に、多くの人が心を動かされたのです。
みんなの生声
まとめ
あらためて、このニュースの要点をおさらいします。
- 2025年7月6日、ダライ・ラマ法王は90歳の誕生日を迎え、祝賀会で「130歳を超えて生きる」という長寿への希望を表明しました。
- 政治的な対立を超え、彼のメッセージは「愛、慈悲、寛容」の象徴として、インド首相や米国上院議員など、世界のリーダーから祝福されています。
- 法王自身は自らを「一人のシンプルな仏教僧」と称し、人間の価値の促進と宗教間の調和への取り組みを、改めて誓いました。
さて、あなたはどう感じましたか?
「90歳になっても、まだ誰かのために生きようとする」その強靭な精神。もしかしたら、最高のアンチエイジングとは、最新の健康サプリやオンライン診療ではなく、こういう「生きがい」そのものなのかもしれませんね。