
海外メディア「QNS.com」が報じた、ニューヨークの心温まるイベントのニュースをお届けします。100歳を超えてもなお、元気に社会と関わり続ける高齢者たち。彼らの姿から、私たちが抱える「孤独な老後」という不安を乗り越えるヒントが見えてくるかもしれません。
このニュースの要点は、下記3つです。
- 2025年7月、NYの高齢者ケアプログラム「PACE」が、100歳以上の参加者を祝うイベントを開催した。
- 104歳の参加者をはじめ、多くの百寿者が音楽やダンスを楽しみ、生き生きとした姿を見せた。
- 長寿の秘訣として、医療だけでなく「社会とのつながり」や「コミュニティ」の重要性が強調された。
▼ 出典元
NYで100歳以上を祝う「百寿者の日」開催
2025年7月17日、ニューヨーク州クイーンズ区フラッシングにある高齢者総合ケアプログラム「センターライト・ヘルスケアPACE (CenterLight Health Care PACE)」の施設で、特別な祝賀会が開催されました。これは、同プログラムに参加する100歳以上の高齢者(百寿者)を称える、恒例の「百寿者の日 (Centenarian Day)」イベントです。
会場には、センターライトのスタッフや地元の政治家、そして主役である百寿者たちの友人や家族が駆けつけ、陽気な音楽とダンス、そして美味しい食事と共に、彼らの長寿を祝いました。
104歳の現役参加者も元気に参加
この日の主役の一人が、104歳のサンティアゴ・ウレナ (Santiago Urena) さんです。ドミニカ共和国出身で元市警警察官の彼は、妻のフアナさんと共に、このPACEプログラムに14年間参加し続けています。
ウレナさんは、音楽、ダンス、ドミノをこよなく愛し、そのエネルギッシュな姿と他者との積極的な関わりで、コミュニティの人気者です。イベントでは、ロン・キム (Ron Kim) 州下院議員の娘さんと共に、贈られた表彰状を誇らしげに掲げる姿が見られました。
センターライト・ヘルスケアPACEには現在31名の百寿者が在籍しており、ウレナさんを含む5名がこの日の祝賀会に出席し、直接表彰を受けました。
政治家も祝福。「ポジティブな高齢化」の象徴として
このイベントには、地元の政治家も駆けつけ、祝辞を述べました。ジョン・リュウ (John Liu) 州上院議員の事務所からは、「百寿者の日」を地域で公式に認定する宣言書が贈呈されました。
また、ロン・キム州下院議員は、「100歳に達するということは、本当に素晴らしい境地です。私たちは毎日、ポジティブな高齢化を支援するプログラムを通じて、高齢者の皆さんを敬うべきなのです」と語り、受賞者一人ひとりに表彰状を手渡しました。
施設のCEOが語る「長生きの秘訣」
このプログラムは、単に医療ケアを提供するだけではありません。センターライトの社長兼CEOであるタラ・ブオノコレ=ラット (Tara Buonocore-Rut) 氏は、その理念を次のように説明します。
「私たちのPACEプログラムは、参加者の皆さんが年を重ねても活動的で、社会と関わり、繋がりを持ち続けられるようにするためのものです。彼らはセンターライト・ファミリーの一員となるのです。もし彼らに健康と気品、そして謙虚さをもって歳を重ねる秘訣を尋ねれば、彼らはしばしば自分たちを取り巻くコミュニティの存在を挙げるでしょう」(QNS.comより引用翻訳)
ウレナさんも、このプログラムを通じて多くの新しい友人を作り、センターでの活動やイベントへの参加を心から楽しんでいると言います。彼の長寿を支えているのは、日々の医療ケアだけでなく、彼が所属し、積極的に関わる「コミュニティ」の存在であることが、このニュースから強く伝わってきます。
まとめ
あらためて、このニュースの要点をおさらいします。
- 2025年7月、NYの高齢者ケアプログラム「PACE」が、100歳以上の参加者を祝うイベントを開催した。
- 104歳の参加者をはじめ、多くの百寿者が音楽やダンスを楽しみ、生き生きとした姿を見せた。
- 長寿の秘訣として、医療だけでなく「社会とのつながり」や「コミュニティ」の重要性が強調された。
100歳でダンスとは、皆様お元気すぎますね。こちらとしましては、毎朝起き上がることでさえ一苦労ですのに。まあ、しかしながら、『老後は孤独なものだ』とご自身で決めつけて、お一人でテレビばかりご覧になっているよりは、よほど人生を楽しんでいらっしゃいますよ。